不正が発生する際には“不正のトライアングル”の3要素全てが存在すると考えられている。“不正のトライアングル”の構成要素の説明として,適切なものはどれか。
情報セキュリティ管理
ア “機会”とは,情報システムなどの技術や物理的な環境,組織のルールなど,内部者による不正行為の実行を可能又は容易にする環境の存在である。
イ “情報と伝達”とは,必要な情報が識別,把握及び処理され,組織内外及び関係者相互に正しく伝えられるようにすることである。
なぜ違う: 情報と伝達は内部統制の基本的要素であり,不正のトライアングルの三要素には含まれない。
ウ “正当化”とは,ノルマによるプレッシャなどのことである。
なぜ違う: ノルマによるプレッシャーは動機に当たる。正当化は,不正を自分に納得させる都合のよい理由付けである。
エ “動機”とは,良心のかしゃくを乗り越える都合の良い解釈や他人への責任転嫁など,内部者が不正行為を自ら納得させるための自分勝手な理由付けである。
なぜ違う: これは正当化の説明である。動機は,金銭問題や業績プレッシャーなど不正へ向かわせる事情を指す。
正解: ア
不正のトライアングルは,不正を実行できる機会,不正へ向かわせる動機・プレッシャー,不正を自分の中で正当化する理由付けの三つで説明する。選択肢アは,統制の不備などによって不正を実行しやすい環境がある“機会”を正しく表している。
出典:令和7年度 情報セキュリティマネジメント試験 科目A・B 公開問題 問4